アンダーキャストじゃ、いまいちつまらない。
頭の上から振りかぶって、もっとダイナミックに投げてこそ、釣りだ!
そう訴える息子。
彼の頭の中には、カッコ良くキャストしている自分がいます。
そんな息子の妄想とともに、さっそく2度目の海釣りへ行きました。
父親から、上から投げるオーバーキャストを教えてもらった息子。
とにかく、海に向かって投げまくりました。
投げては巻いて、巻いては絡まりの繰り返し。
何度も聞こえてくる「からまった~なおして~」の雄叫び。
遠くに投げたり、近くにボスッと落としたり、
流れてきた海藻を魚に見立て、引っかけては「つれた、つれた」と大騒ぎ。
自分なりに試行錯誤を繰り返しながら、どうすればカッコよく、かつ遠くに投げられるかを、
熱心に研究します。
そのうち、オリジナルではありますが、自分流の投げをマスター。
いつの間にか、自分を「投げ係」に任命し、息子がキャストし、親に渡すという流れ作業に発展。
自分に役割があると、張り切るし、責任感も生まれます。
そうこうしているうちに、投げに関しては、みるみる上達していきました。
魚は釣れなくてもいいようです。