リールというのがあるらしい。あの巻くやつをやってみたい。
どこかで見かけたのでしょう。誰かが、ビュンッと投げている姿を。
父親も私も、リールはまだ早いと考えていましたが、あんまりしつこいので、とりあえずレンタルでやってみることにしました。
さっそく、海釣り施設へ行き、コマセかごが付いたリール竿を借り、サビキ釣りに挑戦。
しかし、長い物を手にするとどうしても振り回してしまう息子。
まだ枝と釣り竿の区別がついていません。
下に落とすだけでいいんだと、マニュアル通りにサビキ釣りをさせたい親と、自由に振り回したい６歳児。
お互いのフラストレーションがたまり、うまくいきませんでした。
しかし、よく考えてみると、息子はサビキ釣りがやりたいのではなく、リールを使って投げたかったのです。
おそらくどこかのお兄さんがやっているのを見たように、リール竿からスルスル～と糸が出ていき、キャストする、あれがやりたかったのです。
よし、それならやってみよう。
さっそく釣具屋に行き、竿とリールとラインがセットになった、激安の入門者向けタックルを購入しました。
