⑭ サーフ

その後も、海釣り施設にせっせと通い、
釣れたり釣れなかったりを繰り返していた私たち。
相変わらず、息子は針なしルアーを愛用していました。

コロナ禍での釣りブームなのか分かりませんが、海釣り施設が次第に混雑してきました。
混雑により釣り方制限がかけられると、派手なオーバーキャストができなくなります。
広くて、もっと自由にやらせてあげられる場所はないかと調べていた私たち、
友人から、サーフで釣りができるということを教えられます。
サーフ?
そんな上級者っぽいところに、我々初心者ファミリーが行ってもいいのかしら?
でも、とにかく広くて自由そう。
今我々が欲しているのは自由だ!

ということで、さっそく、友人に勧められた海岸へ行ってみることにしました。
とにかく、広い、自由、やりたい放題!!
季節は秋で釣りシーズン真っ只中だったので、それなりに釣り人はたくさんいましたが、
それでも、砂浜は長い。スペースはいくらでもあります。

プロ仕様の装備に身を固めたアングラーたちの隙間で、
初心者用エンジョイパックの振出竿を持った私たち3人組も、海に向かってキャスト!
全然、遠投できない!
よって、全く釣れる気配なし!
でも、釣れなくても気持ちがいい!

息子は、釣りよりも気になることがたくさん。
まず砂、泥、そして、石、枝、貝殻・・・。
拾ったり蹴ったり、集めたり、振り回したりと大忙し。

我々初心者にとって、海釣り施設ほど釣果を期待できる場所ではありませんが、
それでも、サーフの自由さと、その景色に、心奪われてしまったのでした。